~ITと伝統芸能の融合~

「日本初のインターネット通信制高校」と「京都花街」のコラボ

  私たちの生活しております宮川町は、今を遡ること400年以上前の慶長8年ころ、出雲の阿国の娘二代目阿国が“ややこ踊り”という歌舞伎を興業したことをきっかけに、様々な見世物小屋や歌舞伎役者の宿が数多く軒を並べたことを発祥とされ、今日の歌舞伎役者さんにそれぞれ屋号がありますが、それは当時の役者さんたちが出入りをしていたこの町の宿の屋号であったそうで“歌舞伎の原点”ともいわれています。以来、娯楽、芸能の発信地として栄えた宮川町も時代の流れとともに様々な変化をかさね、歓楽街化して芸妓さんと娼妓さんが混在する、この町の女性にとっては暗い時代もございました。残念なことに、半世紀以上のときが過ぎた今もなお、花街に対する誤解や偏見が残っています。
現在は健全な社交の場として、また、京都文化の代表として皆様のお役に立ちますよう、日々、努力いたしております。

  先日、“高校無償化法案”が衆議院で可決されたそうで、とても素晴しいこととおもっております。反面、これからますます“高校卒業”は当たり前の世の中になって行くことに不安を感じました。私たちは中学校を卒業してすぐにこの世界に入り、“仕込みさん”として10ヶ月程の見習い期間を経て“舞妓”としてデビューするわけですが、当然、高校に通う機会には恵まれません。このことは、この町を“卒業”した後の進路を狭いものにしたり、コンプレックスとして残ってしまったりします。私もその一人です。
特殊な環境のなかで年頃のお嬢さんたちをお預かりする立場として、何とか彼女たちに“高校卒業資格”を取得させる術はないものだろうかと考えておりました。

  この度、京都美山高校様とのご縁をいただき、彼女たちにあわせたカリキュラムをご用意いただくことができました。心から感謝いたしております。本人たちにとっては容易ならないこととは思いますが、これからの時代、彼女たちが誇りをもって京都の舞妓、芸妓になっていくために、必ず必要なことだとおもいます。このことを広く世間さまにお伝えし、少しでも花街についてのご理解を賜ることができれば幸いです。



仕込みさん「舞妓見習い」高校入学について
 
 (1)目的:

    京都の伝統文化の担い手である舞妓に高校入学及び卒業の機会を与え、誇りと自信を与える。

 (2)具体的施策:

    学業(高校)と人間教育(舞妓修行)の両立をはかる。

     ①お茶屋での舞妓修行により、躾、礼儀作法を学び、日本舞踊、三味線囃子、茶道などを
     習得する。

     ②京都美山高校に入学し、お茶屋においてパソコンでの在学学習をし、高校卒業資格を取得する。

 (3)コース概要:

     ①名称:伝統芸能コー
     ②目的:(1)京都及び日本の伝統文化・芸能の維持・発展
         (2)舞妓さんの高等学校卒業資格取得
     ③対象:中学卒業の舞妓さん希望
     ④修業年数:入学より5ヶ年(舞妓の修行年数に相当)
     ⑤卒業資格:高等学校(通信制課程)普通科卒業
     ⑥卒業認定:5年間で総単位数74単位以上

 
  平成22年3月31日(水) 入学式が行われました。     入学式の様子
      
  京都美山高等学校(インターネット通信制)
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